【作成時のご注意】
・すべての部材に切り込み・折れ目の圧縮の加工はされておりません。
ご自分で部材の切りだし、折れ目加工は行ってください。
・接着剤の塗りすぎに注意。
塗りすぎると、水分が紙に浸透することで撚れが生じます。
・接着前にのりしろ部分の折り目はきっちりと折っておくこと。
【名古屋城本丸御殿】
慶長14年(1609年)徳川家康は西の豊臣方への備えのために名古屋城の築城を決めた。 築城は天下普請で行われ、本丸御殿は慶長20年(1615年)に完成した。
当初は尾張徳川家初代藩主・徳川義直の住居、藩の政庁として使われていたが、義直は二之丸御殿に居を移し本丸御殿は将軍の御成御殿として使われるようになる。
寛永10年(1633年)3代将軍徳川家光の上洛に備え、上洛殿などの作事に着手。 当時は柿葺の屋根で破風の妻飾りには金箔が使用され、内部には狩野派の絵師によって描かれた障壁画など絢爛豪華な造りとなっていた。
しかし、享保13年(1728年)8代将軍徳川吉宗の享保の改革により柿葺屋根は維持管理費用の問題や防火対策などを理由に瓦屋根へと変更されることとなる。
その後、幕末、明治を経て、昭和5年(1930年)に天守とともに建物が国宝指定され、昭和17年(1942年)には障壁画なども国宝に指定された。
しかし、昭和20年(1945年)戦災により本丸御殿は天守とともに焼失した。